今月のことば |

今月のことば→3月号は10日頃アップします。
「鐸 声」 |
浄土宗新聞 令和7年2月号より転記 |
◆2月3日の節分には「鬼は外、福は内」と追儺の豆まきが行われる。 |
◆鬼とは、本来は「隠」、つまり姿の見えない恐ろしいものを意味したとされるが、私たちが思い浮かべるそれは、頭から二本、あるいは一本の角が突き出て、口からは牙が生えた、赤鬼や青鬼の姿だ。 |
◆鬼を描いた絵で良く知られたものに、「鬼の念仏」と名付けられた大津絵がある。大津絵は東海道の大津宿で、江戸時代初期から土産物として売られた民画である。 |
◆にもかかわらず、江戸時代後期になると、篤信の念仏者の家ではこの絵を自らに対する戒めの図として、代々、本尊の脇に祀ることさえ行われていたという。 ◆節分にあたっては、この念仏者たちにならい、鬼の姿に自身の心を重ねあわせて、 「罪悪生死の凡夫」の自覚を新たにしたい。 |
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