今月のことば |
今月のことば
| 「鐸 声」 |
| 浄土宗新聞 令和8年5月号より転記 |
| ◆現代では位牌や墓碑には享年あるいは行年として、満年齢で記す寺院もあるが、伝統的に寺院では、どちらも「数え年」を記してきた。 ◆現在より78年前の昭和24年(1949)5月24日[年齢のとなえ方に関する法律]が公布され、翌年1月1日施行となった。それまでは生まれた時にI歳となり、正月に家族そろって歳を取っていたが、この日から日本人は満年齢で過ごすようになった。 ◆子どものころ、明治生まれの祖父に「幾つになった」と聞かれて「○歳」と答えると祖父は数え年に直してから納得していた。その年の誕生日を迎えていれば満年齢に一つ足し、誕生日以前なら二つ足す計算になる。 ◆生涯を満年齢で過ごし、亡くなった途端に数え年を用いるため、数が増えるという印象だろうか。ご遺族には「故人がより長生きできたようだ」という方もいれば、「なじめない」という反応もあり、捉え方はさまざまだ。学術的に正しいかは不明だが、僧侶であった祖父には「お母さんのお腹の中にいた時も命と考えるんだよ」と教えられた。この意味も大切にしたい。 |
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