お盆 精霊棚

 
 「精霊棚について」
浄土宗新聞 令和3年8月号より転記 
 
 ◆お盆の時期には、多くの地域で「精霊棚」を設え、ご先祖様をお迎えします。
 まずお仏壇の前に脚の低い机を用意し、真菰でできたゴザ(または白布)を敷きます。机の四方(または奥2ヵ所)に竹を立てて縄を張り結界を張り、提灯に見立てたホオズキなどを吊るします。精霊棚の中央奥には位牌をお祀りし、手前に御霊前とお供物、さらに中央手前に香炉、向かって右にロウソク、左に生花を供えます。またご先祖さまが早く自宅に来てくださるように、との思いを込めてキュウリの馬を、ゆっくり帰られますように、との思いでナスの牛を飾ります。そして、細の目状に切ったナス・キュウリ・お米を水に浸した「水の子」、ミソハギ(地域によってはコウヤマキ)を数本束ね少量の水に浮かべた「閼伽水」(仏さまに供える水)を蓮の葉(ない場合はお皿)に乗せて供えます。
 お盆は。ご先祖さまと一緒にすごすことができる大切な時間です。まごころを込めてご供養しましょう。また棚経参りなどで菩提寺のご住職が訪れた際には、精霊棚の前で家族そろってお念仏をとなえましょう。
※ここで紹介している飾り方は一例です。地域によって違いがありますので、詳しくはお寺へお尋ねください。
 
 
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